24時間介護サービス可能の、住居型有料老人ホームで働いていたときの体験です。その前は、住居型有料老人ホームではなく、デイケアが中心の老人ホームで勤務していたので、少し緊張していました。
また、たくさんの方が入居されていたので、一日があっという間に感じられていたと思います。デイケアの老人ホームとは存外勝手も違っていて、当時は覚えることもたくさんあったので、業務を覚えて馴染むまでは本当に大変でした。
また、入居者の顔を名前が一致しないことがあって、全員覚えるのにも時間を労しました。
いくら前職での経験があったとは言え、一から学ぶべきことも数多くあったので、
マニュアルだって何度も読み直して、先輩にもくどいくらいに質問を繰り返したような覚えがあります。
とにかく最初は勉強勉強の毎日でしたが、馴染めばとても働きやすい職場でしたし、
休暇やシフトも融通を効かせることが出来たので、スタッフにも優しい職場だったと思います。
夜間勤務について
さて、24時間型の住居型有料老人ホームは、
もちろん24時間いつでも応対が出来るように夜間勤務が存在します。
最初はこの夜勤勤務に抵抗がありましたが、そこまで構えるほどのものではありません。
夜勤手当は付いていましたし、それに毎日夜勤があるわけではないので、
幸運にも体内時計を狂うなんてことはありませんでした。私の場合、夜勤は週に二回か、
多くて三回ほどだったので、あまりストレスも感じることはなかったと思います。
中には進んで深夜勤務をしたがる職員もいたので、
夜勤にマイナスなイメージを持つことはなかったのではないでしょうか。
しかし、夜勤は夜勤なりに大変なこともあります。
問題が発生すれば、真夜中だろうが、早朝だろうが容赦なく呼び出されますし、
寝ぼけていて間違って呼んでしまった、なんてことも数えきれないくらいあります。
それに、夜勤は呼ばれるのをただじっと待っているだけではなく、
この夜の間にしなくてはいけないことも結構たくさんありました。
主に昼間には出来ないことをしていたので、機器の点検や、軽い掃除、日誌記入、
翌朝の献立チェック、スケジュールチェックなど、色々な雑務をこなしていると、
すぐに朝が来てしまうんです。
入居者の方に呼び出されて、何が異常があれば、提携している病院にすぐに連絡して
対処をしなくてはいけませんでしたし、正直うとうとうたた寝する暇もなかったと思います。
夜間勤務で得られたこと
しかし、昼間の勤務ではとても味わうことの出来ないような経験もたくさん積めたと思います。
最近では24時間の住宅型有料老人ホームも当たり前のように増えてきていますが、
私が当時勤務していた頃は、まだこの手の老人ホームは珍しい部類に入っていたので、
知らないことの連続でした。
確かに一般的なデイケアの老人ホームと比較すれば格段に大変で、
神経もすり減らすかもしれませんが、大変な分、楽しいこともたくさんあります。
お年寄りの方々のお話を聞くのはとても楽しいですし、時々趣味が合致して
とっても仲の良い友達のような関係になれることだってあります。毎日が発見の連続なので、
常に新鮮な気持ちでいられるのが、この仕事の一番の醍醐味だと思います。