さて、一言に老人ホームと言っても、老人ホームにも様々な種類の老人ホームがあります。世間一般的に、皆様が想像する老人ホームが、学生寮のような宿泊型の老人ホームをイメージするのではないでしょうか。

専門の介護士が24時間駐在していて、呼べばいつでもお世話をしてくれる老人ホームも、もちろんありますし、時間が決まっている老人ホーム、あるいは自分が受けたいサービスだけを自分の好みで選んで受けられる老人ホームだってあります。ここでは、老人ホームにはどんな種類のものがあるのかということをご説明したいと思います。

住宅型有料老人ホーム

まず挙げられるのが、住宅型有料老人ホームです。名前を見ればなんとなくお察しはつくかと思いますが、
その名の通り老人ホームに住んで、そこで介護サービスを受ける施設のことですね。

この老人ホームの利点は、何よりもいつでも介護サービスを受けられるということです。
ご自宅で生活していると、家族とは言え深夜や早朝に呼び出してお世話をしてもらうというのは、
やはり悪い気がしてしまうものです。

あるいは、介護に不慣れなご家族や、専門性を問われる介護が必要になってくると、
プロの介護士の方にお任せをするのが一番確実でしょう。ご家族で協力すれば出来る介護にも
限度があります。

ましてや、一歩間違えると、身体にも異常をきたしてしまうような事態に遭遇する場合だってあります。
重度の介護が必要な場合や、安心していつでも安全の介護サービスを受けたいと思う方には、
こちらの住宅型有料老人ホームがぴったりだと思います。

ショートステイの老人ホーム

次に挙げられるのが、ショートステイの老人ホームです。
これは住居型有料老人ホームのように年中生活するのではなく、
お客様のご都合やご希望に合わせて数日間お過ごしすることが出来る老人ホームのことです。

滞在中は、老人ホーム内にあるサービスを受けることが出来ますし、
この外にもリハビリやレクリエーションの参加も可能です。

簡単に言ってしまえば、お泊り会のようなものであると言えば分かりやすいでしょうか。
期間が定まっているので、住宅型有料老人ホームよりも経済的ですし、
お客様の気分転換先やリフレッシュ先には最適だと思います。

デイサービスの老人ホーム

ショートステイよりもさらに期間やサービスが限られているのものが、
デイサービスの老人ホームです。このサービスの利点は何よりも、
自分の受けたいものだけを厳選して選んで受けることが出来るということです。

例えば「食事だけのサービスが受けたい」「入浴のお世話だけして欲しい」
「マッサージだけをお願いしたい」などの、個別の介護サービスにお応えしてくれるのが
デイサービスです。

家族での介護は問題ないけれど、ちょっと家族内では難しい介護がある。
他の介護は大丈夫だから、その難しい介護だけをお願いしたい。などと言ったお悩みにも
一番対応しやすいのが、このデイサービスでしょう。

最近では、住居型有料老人ホーム、ショートステイ、デイサービスの全てが複合した老人ホームも
存在しています。また、老人ホームのタイプによって勤務形態や給与も左右されます。

ただ漠然と老人ホームに勤めたいと思うのではなく、どのタイプの、どれくらいの規模の
老人ホームを希望するのかも、明確に決めておくと良いと思いますよ。老人ホーム経営を考える際にも、
どのタイプの老人ホームにするのか、ということだけでも考えておくと、色々と調べやすいと思います。