楽しい毎日を過ごすために

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老人ホームはただ毎日をなんとなく過ごすためだけにある施設ではないんですね。私も実際に講習やボランティア、就職活動などであちこちの老人ホームを見て回って思いましたが、ただお世話をするだけならば、ご自宅でしてもなんら問題はないんです。

もちろん、重度の介護が必要になっている方や、専門性の問われる介護を要する方、普段ご家族の方々が働きに出られていて、満足に介護を受けられない方など、老人ホームを利用する理由も、その人によって様々ですが、老人ホームには介護サービス以外にもたくさんのサービスがあるんです。

老人ホームのイベント

言ってしまえば、授業のない学校のようなものでしょうか。
毎日が刺激的で、そしていつも楽しい施設づくりが、全国の老人ホームで実施されているんです。
私が勤務していた老人ホームでも、様々なレクリエーションが催されていました。
本当、全て覚えるのが難しいくらいなんです。

印象深いものを挙げるとすると、お花見や水族館見学がまず思う出されます。
これは毎年開催されていたレクリエーションなので、その時期が近づくと
「もうそんな季節か、早いなぁ」と感慨深い思いに浸ることもありました。

特に、お花見は多くの方から人気を得ていたレクリエーションで、
みんなで出し物をして談笑をしていたりもしましたね。

この他にも、習字や華道などと言った、室内でのレクリエーションや、
幼稚園やボランティアなどの外部の方たちを招いたレクリエーションもありました。
中でも、幼稚園の子どもたちが参加するレクリエーションは大人気でした。
皆さん、孫に接するような温かなまなざしでお話をしたり、遊んだりしているので、
見ていて非常に微笑ましくなります。

最初は緊張していて、口数が少なかった園児たちも、
ゲームやお遊戯で時間を過ごしているうちにすっかり打ち解けてしまって、
おじいちゃんおばあちゃんなんて呼んで外を駆け回って遊んでいるんですから、
とても優しい気持ちになれるんです。別れ際には、泣いてしまう子だっています。

私も、高校時代のボランティアで人目もはばからず泣いてしまった経験があるので、
人のことを言えた立場ではありませんが、老人ホームでの交流会はそれほどまでに
印象に残るものなんですね。

珍しいレクリエーション

これ以外のレクリエーションで、あまり見かけないような珍しいレクリエーションも存在します。
私がちょっと驚いたのが、ネイルアートを開催するレクリエーションがあったことです。
対象はもちろん、お婆さん達。年齢を問わず、いつまでも綺麗でありたいと思う人に向けた
この美容レクリエーションは、女性の方々からの評判も上々でした。

私が普段しているような簡素なネイルではなく、しっかりとラメやビーズで
加工を施されている美しいネイルは正直羨ましかったですね。

このように、有料老人ホームでは毎日飽きを感じさせないように
趣向を凝らしたイベントやレクリエーションを催しているんです。

毎日を楽しく過ごしてもらうために

いくら介護サービスを毎日気兼ねなく受けられると言っても、毎日同じ部屋にいて、
似たような景色ばかり見ているのでは、気も滅入ってしまいますし、
そのうち老人ホームそのものに嫌気が差してしまうかもしれません。

そうならないためにも存在するのが、
飽きを感じさせないレクリエーションを始めとしたイベント事なんですね。
利用者の中にはこのイベントをとても楽しみにしている方もいらっしゃいます。

中には、このレクリエーションを受けたいがために、デイケアに来られるか方もいるくらいなんですよ。
刺激的で楽しい毎日を過ごすためにも、このレクリエーションはもはや必要不可欠なものなのかもしれません。
私が将来老人ホームを経営するようになった暁には、レクリエーションにも是非力を入れたいものです。

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