季節の変わり目に注意

3771031afa79018fcf49b5974de7b4ef_s
高齢者は健康な人と比べても体が弱っており、気温が少しでも変化すると影響が出てしまうこともあります。
そのため、介護現場では高齢者のどのような些細な変化も見逃してはなりません。
空調設備は整っているため、寒ければ暖房を、暑ければ冷房を入れて室内の温度が一定に保たれるようにはしていますが、微調整が難しい季節の変わり目には特に注意が必要となります。

様子の伺い方で体調を判断する

高齢者に対しては特に、病気になってから治療すれば良い、という考え方ではなく、病気になってしまうことを未然に防ぐという考え方が必要です。
病気の前段階の症状は、本人でも敏感に感じ取ることは難しいですし、それを伺うことはより難しいことです。
できるだけコミュニケーションを密に取ることで、些細な変化を聞きとらなければなりません。

とはいえ、自分がお医者さんであるかのように上から目線で話しかけてしまうと、嫌悪感を抱かれてしまうため、言葉は慎重に選ぶ必要があります。
元気があるかどうかを聞く時は「いつもとお変わりありませんか」、食欲があるかどうかを聞きたい場合には「食事はおいしく召し上がりましたか」、睡眠の質を聞きたい場合には「よく眠られましたか」など、少しクッションを置いた表現で聞いてみると、相手もしっかりと返答してくれることが多いです。

また、本人では感じ取ることができないような変化も実際にはあります。
健康な人でも、今日はどうも体の調子が優れない、という曖昧な表現をしてしまうほど微妙な物ですので、その情報をいち早く察知するためには、実際に顔色を見たり、体に何か異変が無いかどうかを目視にて見つけてあげることも必要になります。
これらの点に注意するだけでも病気にかかってしまうリスクは大分軽減されるので活用してみてください。

異変が見つかったら

常日頃の体調管理によって異変を察知した際には、医者に診てもらうのが一番確実です。
慢性的な疾患を持っている場合には症状が悪化していることも考えられますし、新たな病気が発生していることも考えられます。
命に関わる病気の初期段階に達していれば、早期発見によって助かるかもしれませんので、異変が見つかった場合にはすぐに医者に診てもらうことをおすすめします。

風邪が危ない
十数年前より、トップクラスの死因となっているのが肺炎です。
そして、肺炎は風邪が原因となって引き起こされてしまいます。
そのため、肺炎になることを防ぐためには、まずは風邪を引かないことが重要なのです。

単なる風邪だから大丈夫だと油断できるのは若い人だけです。
高齢者にとっては死活問題にもなりえますので、前段階の風邪を可能な限り予防することが重要なのです。

line