高齢者虐待の実態

今後日本では増えることが予想されます

高齢化社会が問題視されている中で、ニュースでも高齢者の虐待問題を取り上げる機会が増えています。
今後更に高齢化社会が加速していけば老人ホームや自宅での虐待が常習化される恐れもあります。

それを防ぐために2006年には法律が改正されて高齢者虐待防止法が施行されたのです。
法律を改正しなければいけないほど虐待問題が多いということになります。

今まではマスコミも取り上げることが少なかったので表沙汰になることが少なかっただけなのです。
今後はマスコミも多くの問題を取り上げる可能性がありますので、様々な痛々しい実態が浮かび上がってくることが予想されます。

老人ホームでの虐待問題

虐待問題がニュースになることが増えてきましたが老人ホームの虐待が多いです。
介護の職種はストレスが溜まる仕事なので、その矛先が入所者に向けられることが多いです。

どのような虐待が行われているのかというと、入所している高齢者がお風呂で熱湯をかけられたり、爪を剥がされたり、言葉での暴力を受ける虐待が起こっています。
別のスタッフが見つけてすぐに対応すれば解決することもありますが、誰も見ていないところで虐待が常習化されている施設もあります。

在宅介護での虐待問題

老人ホームだと別のスタッフが見つけてすぐに問題が発覚しますが、虐待が発覚しにくいのが在宅介護です。
訪問する介護や通所介護などの在宅介護は少人数のスタッフで対応しますので、家族以外の人間が高齢者に接することが少ない欠点があります。
家族以外の目が向けられることが少ないのでとても危険な状態に晒されることになります。

誰も見ていないことを良いことに殴る蹴るの身体的虐待や暴言や侮辱などの心理的な虐待などが横行しています。
さらに最近では性的な虐待も増えていていますし、勝手にお金を使う経済的虐待や介護を放棄する問題もあります。

家族が介護するとどうなるか?

もし介護施設の職員ではなくて家族が自宅で介護した場合、もっと悪質な症例も報告されています。
家族が介護すると介護の状況が表沙汰になることが少ないので、激しい虐待が行われていることが多いです。

痣や骨折は当たり前で排泄物などの処理もしなかったりと肉体的、精神的に追い込まれてしまいます。
家族が介護をすると発見されるのが遅くなってしまう実態があり、この問題をどのように解決していくか国が中心となって取り組んでいます。

早期に解決しなければ、今後も虐待の犠牲者になってしまう人が増えてしまう危険性があります。
それを防ぐためにも全国的に急増している虐待問題について、国を中心として早急に考えなければいけない問題なのです。