楽しいレクリエーション

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介護の仕事は毎日多忙を極める仕事であり、少しでも気を抜くと思わぬ事故につながる可能性もあるため、常に気を張っていなければなりません。
しかし、仕事中に唯一楽しめる時間があります。
それがレクリエーションの時間です。

レクリエーションは毎日行われており、この時間だけは仕事のことを少し忘れられます。
普段世話をしている老人の方々と一緒に楽しいひと時を過ごすことができ、また、普段あまりしゃべれない方ともこの時間がきっかけとなってしゃべってもらえるようになったりするため、今後の仕事にも影響してくるのです。

認知症の方でもできるレクリエーション

老人ホームには様々な方が入居されています。
身体が不自由な人も少なくありませんし、認知症の方もいらっしゃいます。
そんな中、どんな方でも楽しめるようなレクリエーションを毎日行うのは難しいですが、皆で楽しめた時には、皆が笑顔になってもらえるため、提供する側としては嬉しいです。

中でも人気があったのは空き缶倒しです。
準備する物は、空き缶をたくさんと、新聞紙をまるめて作ったボールをたくさんです。
ルールは簡単で、ピラミッドを作るように空き缶を積み上げていき、少し距離が置かれた場所から皆で紙ボールを投げて、そのピラミッドを倒すというもの。

簡単なルールなので、誰でも参加することが可能で、またストレス発散にも効果的です。
倒れる瞬間には皆で騒ぎながら楽しんでいただけたようです。

レクリエーションをする上でもやはり仕事のことは頭の片隅に置いておかなければなりません。
怪我をしてしまうようなレクリエーションは勿論してはいけませんし、ゲームを進めていく上で誰かが傷ついたりしないか、きちんと配慮し、しっかりと見届けなければなりません。
しかし、老人の皆様の笑顔が一番多く見られる場なので、私はこの時間が一番好きなのです。

お料理のレクも人気が高い

この他に人気が高いのがお料理のレクリエーションです。
桜餅やスウィートポテトなどを皆で一緒に作ったことがありますが、料理中からできた料理を食べるまで、終始皆が笑顔で参加されていたことをよく覚えています。

ここでも、火を使ったり刃物を使ったりするため、一瞬も気は抜けません。
火傷を負ってしまったり、刃物で手を切ってしまわないように、充分に目を光らせなければなりません。
また、食中毒を起こしてもいけないので、料理の前には必ず全員の手を消毒したり、使う食材に関しても注意する必要があります。

料理をしながら、できた料理を食べながら、楽しいひと時を過ごすことが可能で、皆と楽しく話ながら作業ができ、コミュニケーションの場にもなりえますのでおすすめです。

これまで中々心を開いてくれなかった方でも、レクリエーションを通して一緒におしゃべりしたり楽しむことで、徐々に開いてくれるようになりますので、ぜひレクを上手に活用して、ついでに仕事にも生かしてみてはいかがでしょうか。

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