みんなに喜ばれる老人ホームを目指して

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有料老人ホームには毎日多彩でバラエティに富んだレクリエーションがありましたが、私が毎回楽しみにしていたレクリエーションがあります。それは、お菓子作りです。お菓子とは言っても、甘いものばかり作るわかではありません。時にはお好み焼きを焼いてみたり、時には焼きそばを作ってみたりと、そのときによって作るもものが異なってくるんです。

楽しい時間

楽しそうにお菓子を作るお年寄りの方々を見るのはとても楽しいですし、みんな楽しそうに作っているので、こちらも幸せな気持ちになれるんですよ。作るお菓子は、みんなで食べられるような、簡単で美味しく出来るお菓子が中心でした。ホットプレートを使ってホットケーキを焼いてみたり、フルーツを持ち寄ってクレープを作ったりもしました。

皆さん、ひっくり返すタイミングを見計らいながら、フライ返しをじっと構えて眺めています。周りの方々と「もうひっくり返して良いかな?」って相談しながら、フライ返しをそろそろとホットプレートに差し込む姿は、非常に微笑ましくも見えるんです。時々、返しが甘くて不恰好にひっくり返ってしまった方もいらっしゃいましたが、とても楽しそうに笑っていました。

実は私もそのお菓子作りに何度か参加をしたことがあります。私が参加した時はお好み焼き作りだったと思います。「あなたもやってみなよ」と、フライ返しを渡された時は驚きはしましたが、何だか仲間に入れてもらえたような気がして嬉しかったです。

でも、私は不器用だったので、あまり上手くひっくり返せずに具を少し溢してしまったんです。それでも、周囲の方々は「上手い上手い」と言って拍手をしてくれました。人の温かさの触れた瞬間だと思います。このように、老人ホームで勤務をしていると、普段生活してるだけでは絶対に体験出来ないような経験だってすることが出来ます。

介護職の魅力

今までにも、何度か介護職に就いて本当に良かったのかな、と自問自答することがありましたが、私は後悔していません。確かに大変なことも多いですし、毎日が楽しいことの繰り返しではありません。時には辛いことだってありますが、それ以上に素敵な発見があるということも事実です。

介護職の仕事が本当に楽しいと思えたからこそ、こうして自分で有料老人ホームを経営したいと思うようにもなったので、後悔する理由なんてありません。まだまだ経験不足なことも多く、日々勉強の連続ですが、この時に積み重ねた経験が、いずれ自分にとっては大きな宝になると思うと、意欲はどんどん沸いて来ます。

有料老人ホーム経営を本格的に目標にし始めたのも、本当につい最近です。今はまだ勉強の段階で、老人ホームに関する法律や経営に関する知識も素人に毛が生えた程度のものですが、こつこつと積み重ねば、夢はいつか叶うと信じています。自分で老人ホームを経営出来た暁には、たくさんの人が毎日楽しく過ごせるような、刺激的で退屈をしないような、笑いが耐えない老人ホームを作り上げたいものです。

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